長続きする転職紹介
基本情報技術者は、プロのIT技術者をめざす人なら誰もが取得しておくべきだといわれる国家資格であり、受験者は多い。
試験は年2回あるが、2005年度は春秋合計で約3万人が受験している。
「合格」につながる画期的なサポートシステムなら、確かに市場はあるだろう。 「AはIT新卒特定派遣のビジネスで、新人の基本情報技術者の資格取得を毎年サポートしています。
基本情報技術者試験に関する豊富なデータと知見を持っている会社です。 一方、私が派遣先で取り組んでいる業務は音声認識の研究です。
音声認識とは音声の波形を読んでパターンを認識する技術ですが、ここで用いられる統計学的手法を、基本情報技術者試験の学習サポートに応用できないかと思いついたわけなんです」Sさんはそう説明する。 思いついたアイデアをまとめたSさんは、2年目の二月、メンバー参加の経営会議である戦略スタッフ会議に出席し、FE・ADAシステムの開発・運用・販売を実現させたいと訴えた。
結果は、「検討しましょう。 企画書を作成してください」だった。
それからSさんの企画書作成に没頭する日々が続いた。 結局、約4カ月後にようやく書き上げた企画書群は膨大なものだった。
「新規ビジネス企画書(コンセプト)」。 「新規ビジネス企画書(要件定義と。
「ラフスケジュール」。 「予算案」。
さらに新規ビジネスの核となる統計学的手法の概略を述べた企画書群。 全部合わせると100ページに迫った。
システムの概要から、核となる技術の概略、市場分析、ビジネス展開のおおまかな構想案まで述べてビジネスとして本当にものになるかどうかはわからない。 しかし、「面白そうだから、できるかどうかやってみてください」ということで、Sさんが申請したプロジェクト設立自体はすんなり認めてもらえた。
スタートしたFE・ADAプロジェクトは、Sさんが毎週、週報を発行し、メールベースで意見交換を行う形で活動を始めた。 2〜3カ月に一度、日本橋浜町のAオフィスでミーティングを行っている。
メンバーは現在自分を含めて2名。 「やる気のある人、何かやりたいという人が多くて、うれしいですね」とSさんは話す。
「システムは、まだ自分で作った原型が一応できているという段階です。 バージョンゼロと呼んでいますが、Perlというスクリプト言語を用いて既存のシールを組み合わせて動かすということをやっています。
これから順調に行けば、AのIT技術者で初めて、5年間の在籍期間中に新規事業を立ち上げできるかもしれませんね。
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